「苦痛に耐えている姿を見るのが好き」と暴力を振るわれて
Aさんはインターネットを通じて知り合った千葉県の友人を頼り、大阪府を離れたが、佐藤被告はAさんの友人を色仕掛けで取り込み、2人を仲違いさせて、また自分に振り向かせようと画策。これがまんまと成功し、2024年1月にはヨリを戻すことになった。
新たに大阪市北区西天満のマンションを借り、同棲生活を始めたが、佐藤被告の性格は直らず、耳の軟骨が砕けるまで噛んだり、「今のは不同意性交だから、警察へ行く」と脅したり、「苦痛に耐えている姿を見るのが好き」などと言って暴力を振るうなど、同棲は半年も経たずに幕を閉じた。その決定的な理由をAさんは次のように述べている。
「僕がマンションから閉め出されて、警察に通報したことがあった。佐藤さんと連絡を取ると、『帰ってきてもいいけど、元カレも一緒にいる』と言われた。どういう経緯でいたのか分からないけど、3人で話し合い、このマンションを契約しているのは僕なのだから、出て行ってもらいたいと言うと、その元カレにメチャクチャ殴られた。それで佐藤さんとはいったん距離を置こうと思いました」
「衣食住の面倒を見る」とAさんをおびき出し、監視生活へ
同年5月半ば、Aさんはインターネットで知り合った北海道の友人を頼って引っ越した。その間、佐藤被告はAさんの母親に連絡を取って、「Aさんはお母さんの悪口を言っていた」「親の金なんていくらでも使っていいと言っていた」「父親に虐待を受けていたと言っていた」などとウソをつき、家族の仲を分断するような工作をしていた。
それから1カ月後、また佐藤被告から「もう暴力は振るわないし、上下関係もないようにする」と電話がかかってきた。佐藤被告が衣食住の面倒も見ると言うので、同年7月末には再び同棲することにしたが、そこが凄惨な事件が起きる大阪市北区兎我野町のマンションだった。
佐藤被告は「働かなくてもいいけど、生活保護を受けて、その金で私に誕生日プレゼントを買って欲しい」と言って、Aさんに大阪市天王寺区でアパートを借りさせた。さらに「男とLINEしても嫉妬する」と言ってスマホを取り上げ、通帳やパスポートや現金と一緒に金庫にしまった。その上で部屋にペットカメラを取り付け、佐藤被告が仕事に行っている間は、スマホによる遠隔操作で監視されることになった。


