「特別なしこりは残っていなかったと思います」
「円卓には私を含め3人だけ。会食は30分ほどで、スーツ姿の島倉さんはほとんど食事に手をつけず、静かに水ばかり飲んでいた。ですが、特別なしこりは残っていなかったと思います。島倉さんもよく『細木さんにはお世話になった』と言っていましたから」
実はその頃、島倉は事務所の元スタッフに億単位の金を使い込まれる被害に遭っていた。寺西が続ける。
「細木さんがご祝儀を用意してくれたのは、私が事前に島倉さんの苦境を話していたからでしょう。“ネトフリ”では決別の修羅場が過激に描かれましたが、こうした2人の再会があったことは触れられていません」
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島倉の死去から8年後、同じ命日となる21年11月8日に他界した細木。没後4年半が経ったいま、波乱の生涯を描くNetflixのドラマ『地獄に堕ちるわよ』が大反響を呼んでいる。細木役を戸田恵梨香が怪演。国内視聴ランキングは4月27日の配信直後から、5月11日現在も1位をキープ中だ。
物語は、細木が絶頂期だった05年から始まる。前年からTBS「ズバリ言うわよ!」、フジテレビ「幸せって何だっけ〜カズカズの宝話〜」のレギュラー番組を抱え、一世を風靡。鑑定と称してタレントらを“公開説教”するなど、歯に衣着せぬ話術が人気を博し、「視聴率の女王」と呼ばれた。
ドラマは、売れない女性作家が栄華を極める細木にインタビューを重ね、激動の半生を紐解く構成だ。
中盤までは、男に騙されながらも這い上がる細木視点の立身伝がメイン。後半からは一転、第三者の証言で虚像が暴き出されていく。

