レアル・ソシエダが国王杯で優勝した際、パレード後のトークではスペイン語でファンやチームメイトの爆笑を誘うコメントを発するなど、ネイティブ・レベルでコミュニケーションできるところは、語学に苦しむ日本の選手にとっては、うらやましい限りだろう。サッカーはボールを蹴るだけではチームメイトとの理解は深まらず、どうしても言葉が必要なのだ。

レアル・ソシエダでプレーする久保建英 ©文藝春秋

本田圭佑は「服ぐらい脱がしたってくれ」と…“上半身裸でアピールする”意外な一面

 また、冷静そうに見えて、勝負になるとかなり熱くなる。カタールW杯でドイツ戦に勝利した瞬間、久保はスパイクを履くのを忘れ、裸足のままピッチに飛び出して行った。その姿を見たチームメイトにゲラゲラと笑われた。

 ゴールシーンも熱い。チームでゴールを決めるとユニフォームを脱いで、上半身裸でサポーターにアピールする。クリスティアーノ・ロナウドと同じスタイルでそれが大好きなのだが、監督から「イエローをもらうから脱ぐな」と言われている。それでもおかまいなしに感情を爆発させて、脱ぐ。

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 本田圭佑は「1ゴールに人生を賭けているんだから服ぐらい脱がしたってくれ」と久保のゴールパフォーマンスを擁護していた。普段はクールを装うが、チームメイトにイジられるのもまんざら嫌いではない。頭の回転が速く、チームメイトや記者とのやりとりで絶妙な切り返しを見せる。イジるのもうまい。

 カタールW杯では赤く髪を染めた長友佑都に「トレーニングパートナー?」と声をかけ、笑いを取っていた。長らく「クボ君」と呼ばれた久保は、今やリスペクトを添えて「久保選手」と呼ばれるようになり、ピッチの内外で存在感が増すばかりだ。

感情を爆発させて服を脱ぎ、上半身裸でアピールした久保建英 ©時事通信社

次のW杯では爆発すると思われたが…「左太もも裏の肉離れでチームを離脱」

 今回のW杯最終予選を戦う日本代表において久保は、南野拓実や前田大然らとポジションを争い、確固たるレギュラーは確約されてはいなかった。風向きが変わったのは昨年のブラジル戦だろう。左足首痛で54分限定の出場だったが、世界トップレベルのブラジルに対して中盤でドリブル、パスと技術の高さを披露し、ひたすら攻めた。

 もともと堂安との連携は良かったが、それが研ぎ澄まされてきたような感すら受けた。そこから非常にいい流れに乗り、リーグ戦でも12月20日のレバンテ戦でゴールを決めると、その後は2試合連続でアシストを決めた。