次のW杯では久保が爆発するだろう。
そんな予感を秘めたプレーを見せていた。
だが、いい流れの時ほど慎重になるべきだった。
1月18日、バルセロナ戦で久保は左太もも裏の肉離れを受傷し、チームから離脱した。当時はすでに南野が左膝前十字靱帯断裂の重傷を負い、久保もW杯に向けて大丈夫かと危惧された。
時間はかかったが、4月11日の試合で3か月ぶりに試合に出場し、1アシストを記録、完全復帰を果たした。久保は、戦いの世界に戻って来たのだ。怪我をして、メンタル的にも一段とタフになって。
5月、日本代表の発表を4年前と違う気持ちで聞いた。
「今回は、(代表に)選ばれるとは思っていました。そういった意味では前回とは違った立ち位置にいるとは思いますし、結果に対して責任ある立場にいると思っています。その結果を出すために前回大会よりは個人的にいろいろ意見をしていきたいなと思います」
チームの主軸という自覚から生まれた言葉だ。
「タケにつけてもらってうれしい」南野拓実の8番を背負ってプレーするワケ
これから対戦するチームについては、「いかに決勝トーナメントにピークを持っていけるか」ということを重視している。
攻撃については、「流動性を持たせないといけないと思うので、選手がポジションを捨てるじゃないですけど、飛び越えてワンサイドに(人数を)かけるっていうのも大事になってくるのかなと思います」と、右サイドで攻撃をともに組む堂安律と同じことを言っていた。
レベルが高い選手同士が同じ意識でプレーすれば、攻撃の火力はいっそう激しさを増すだろう。
背番号は、怪我のためにメンバー入りできなかった南野の8番を背負う。自ら南野に連絡をして、8番の譲渡を認めてもらった。「南野の分も」という思いもあるだろうが、クールな久保はそんな話はしない。だが、メンターとしてチームに合流した南野は「タケに(8番を)つけてもらってうれしい」と語っており、久保のプレーを常に見ているだろう。
今回の北中米大会、初戦のオランダ戦で左膝を負傷し、グループステージでの復帰は厳しい状況と報道されている。きっといろんな思いを抱えているだろう。それでも久保は、4年前、チームに貢献できなかったこと、前半しかプレーできなかったこと、あらゆる悔しさを今回、W杯の舞台でしっかりと晴らす。
たぶん、それらをクリアしていくことが、彼がサッカー選手としてさらに大きく成長していくために必要なことなのだ。
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