『100日後に英語がものになる 1日10分 ネイティブ英語書き写し』(ブレット・リンゼイ 著/井上麻衣 訳)

 語学学習において、最初は意欲的に始めても途中で挫折してしまうことは少なくない。本書は音読やリスニングも組み合わせ、1日10分、100日間にわたりネイティブ英語を書き写す学習書だ。楽しみながら英語に浸れて、無理なく続けられると支持を集めている。著者は「海外留学試験のゴッドファーザー」とも呼ばれる英語教育者。台湾を拠点に活動し、本書も台湾で刊行された書籍の日本版だ。

「海外のベストセラーはよくチェックしていて、本書は台湾でずっとランキング上位でした。左ページに英文、右ページに書き写す構成で、学生時代や短期留学の際、習ったフレーズを書き出すと覚えやすくなったことを思い出したんです。語学学習と書き写しの親和性は高いと感じ、日本の読者にも受け入れられるのではと考えました」(担当編集者の梅田直希さん)

 本書は全10章構成。左ページの英文には「感謝」「学び」「成長」などのテーマが何度も登場し、英語学習書でありながら、自己啓発書を思わせる一面も。

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「1章につき1テーマだと、後半になるにつれ前半の内容は忘れてしまいます。一定期間を置いて同じテーマが再び登場するほうが記憶に残る。文法やフレーズも同じで、ネイティブが日常生活でよく使う表現が一定間隔でくり返し出てくるので、『前にも出てきたな』と思い出せる仕組みになっています」(梅田さん)

 書き写しやすさを重視し、パタンと開く製本を日本版独自に採用した。書店で英語学習書の置かれる棚は、スピーキング、リスニング、文法、単語などと細かく分かれ、ライティングの本は売れにくいとされる。しかし読者が書き写したページをSNSに投稿するなど、コミュニティが生まれた。

 当初は中級レベルの英語学習者を想定していたが、学生から80代まで、幅広く読者を獲得。「勉強モードにならなくてもインプットできる」「決まった時間に書くことで、写経のように心が落ち着く」といった声も届いているそう。

「『“書く”がいちばん記憶に残る』というコピーに共感してくれた読者が多かったのではないでしょうか。また本書の英文は、学習を続けるモチベーションを後押ししてくれる内容でもあります。その点も口コミで広がった理由ではないかと思います」(梅田さん)

2025年12月発売。初版5000部。現在14刷25万部

100日後に英語がものになる1日10分 ネイティブ英語書き写し

ブレット・リンゼイ ,井上 麻衣

サンマーク出版

2025年12月12日 発売