『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』(塚本亮 著)高橋書店

「これ、もらってもいい?」「これ、食べたことある?」

 簡単なこれらの日本語を、瞬時に英訳できるだろうか。

 自分の思いを即、英語で表現できるようになるには、“Can I ~?”(~してもいいですか?)、“Have you ever ~?”(~したことある?)などの《英会話でよく使われる文の出だし》の型を覚えるといい、と著者は説く。その出だしの型を、自身が経営する英語学習塾のネイティブスタッフと共に80パターン厳選、ネイティブの子供が覚える順に並べた本書が大ヒット中だ。

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「英会話の本は英文を暗記させるインプット式のものが多いなか、本書は敢えてアウトプットをメインにしました」(高橋書店編集部)

 穴埋め式英作文トレーニング問題を計400問掲載。これをクイズ感覚で楽しみながら解いていくうちに、自然と型が身につく仕掛けになっているのだそう。

「練習を積むと頭で考えなくても体が動くようになるスポーツと同じなのでしょう。『英会話の瞬発力がついた』という読者の声が届いています」(同前)

 自己啓発、または我が子と一緒に学ぼうとする40代女性が読者の中心という。

 さて、冒頭の会話文。本書でネイティブの子供が話す例として紹介しているのは、“ Can I have this?” “Have you ever eaten this?”だ。このようなカジュアルな英語をパッと言えたらカッコいいのでは?

2021年4月発売。初版1万部。現在37刷29万4000部