問題は、そのメンバーの大半がトップチームでプレーできないことだ。

 セリエAの総プレー時間のうち、外国人選手が占める割合は67.9%に及ぶ。スペイン(39.6%)やフランス(48.3%)と比べても際立って高い数値で、U-21世代イタリア人選手のプレー時間に至っては1.9%に留まる。

 セリエA以下、国中に97ものプロクラブがあるのに、プレー機会が与えられないのであれば若手イタリア人の実力が伸びるはずがない。

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 過去2大会のW杯を逃した際にもリーグ制度の根本的改革が叫ばれた。スタジアムのインフラ整備支援、競争力再獲得のためのクラブ数削減の検討、何より若手の起用機会推進。だが、かけ声だけで何も変わらなかった。

イタリアが最後に出場した2014年のワールドカップでは、キエリーニがアルゼンチンのスアレスに肩を噛まれるという珍事件も発生 ©時事通信社

 今月22日、前会長辞任に伴うFIGC会長選が行われ、下馬評通り元CONI(イタリア五輪委員会)会長ジョヴァンニ・マラゴーが当選した。ミラノ・コルティナ冬季五輪大会組織委員会会長も務めた彼は政財界にも顔が利く大物だ。

実はワールドカップにも3人にイタリア人監督が

 カルチョ改革を事実上不可能にしているリーグ機構や連盟の理事会にメスを入れ、政界を巻き込んだ断固たる介入とカリスマ性にあふれるテクニカルディレクター及び新監督招聘による代表再建が望まれる。

 次期代表監督候補に上がっている名は本命ロベルト・マンチーニに対抗アントニオ・コンテ、そして大穴ペップ・グアルディオラだ。

 スペイン・ポルトガル・モロッコ3国で共同開催される次回のW杯2030には、是が非でも出場せねばならない。

 アッズーリが出ない北中米W杯で、イタリア国民は同胞カルロ・アンチェロッティ率いるブラジル代表を応援することで無聊を慰めている。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督のトルコ代表とファビオ・カンナヴァーロ監督のウズベキスタン代表にはあまり期待していないらしい。

 まだ自国のW杯出場の希望が消えていなかった昨秋、大手リサーチ企業によるアンケートで「イタリアという国を代表するスポーツは」という問いに対し、国民の70%が「サッカー」と答えた。もちろんぶっちぎりの1位である。

 サッカーを愛する火はまだ消えていない。だが世界大会に出られず、夢を見させてくれない代表では応援しようがないのだ。ちなみに上記のアンケートでは「最も品のない競技は」の問いでもサッカーが48%で1位だった。Z世代は下品な振る舞いを忌避する傾向がある。

 アッズーリは次回大会のW杯チケットと代表人気の回復、2つの目標を背負う。

 イタリアサッカー界の未来をかけた勝負はもう始まっているのだ。

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