4位 高塩分食品 2.4%
5位 身体活動不足 1.3%
6位 大気汚染 1.2%
7位 食物繊維不足 1.0%
8位 肥満 0.7%
9位 受動喫煙 0.5%

胃がんの多い日本らしい特徴といえるでしょう。塩分の多い食事は、胃がんのリスクを高めることが知られています。塩分は胃の粘膜を傷つけ、慢性的な炎症を起こしやすくすることで、発がん物質の影響やピロリ菌感染によるダメージを増強するためです。さらに塩蔵食品には、発がんに関与する化学物質が含まれる場合もあります。こうした複数の要因が重なり、胃がんのリスク上昇につながると考えられています。

一方、肥満の順位が低いのも日本の特徴です。欧米では、肥満はがんの主要な危険因子のひとつ。実際、米国の推計では過体重・肥満は全がんの7.6%に関与しており、喫煙に次ぐ上位の要因です(※2)。しかし、日本での寄与割合は0.7%に過ぎません。日本は欧米ほど肥満者が多くないため、社会全体への影響も比較的小さいのです。もっとも、これは日本人は肥満でも安心という意味ではありません。肥満は、大腸がんや閉経後乳がん、子宮体がんなどのリスクを高めることが知られていて、個人レベルでは重要な危険因子です。

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同様に牛肉・豚肉といった赤肉・ベーコンやソーセージといった加工肉は大腸がんの危険因子ですが、日本人集団において影響は小さいといえます。日本人の赤肉や加工肉の消費量が、欧米人と比較して少ないからでしょう。ただし、日本人でも、大量に赤肉や加工肉を食べている個人は注意が必要です。

※2 Proportion and number of cancer cases and deaths attributable to potentially modifiable risk factors in the United States, 2019 - PubMed