――ネガティブなコメントはやはり刺さりますか。

GO 刺さりますね。「親を金儲けの道具にするな」とか「障害者を晒し者にするな」とか。最初は「そっちは何も知らないくせに、ウゼえな」と腹が立っていました。でも、不思議なもので、同じ人がずっと粘着してコメントしてくれているのを見ていると、「この人はそれだけ熱心に僕の動画を見てくれているんだな」と分かるようになってきて。

 中には、こちらの立場や事情をある程度理解した上での、的を射た批判的なコメントもあって。そういう意見は、自分を客観的に見つめ直すきっかけにもなるので、全部が全部ただのネガティブなコメントではないんですよね。なので、どんな意見も僕の活動への関心だと思って、ありがたく受け止めるようにしています。

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――動画の中では、綺麗事じゃ済まされない部分を隠しているところもありますか。

GO かなり隠しています。というか、編集でカットせざるを得ない部分が多いです。例えば、母親とショート動画を撮る時、実は撮影前にメチャクチャ練習と説明を繰り返すんですよ。母親は企画の意図がなかなか理解できないから、何度も何度も説明しないといけない。勝手な話かもしれないけど、そうなると僕もだんだんイライラしてきて、ついつい語気が強くなってしまう。すると母親はいじけてしまって、撮影が中断することもよくある。お互いにいじけ合うんです。でも、そういう生々しい部分は編集でうまくカットして、視聴者が見ていて心地よい、微笑ましい親子関係に見えるように工夫しています。

 動画をパッと見たら、ちょっと天然で可愛いお母さんにしか見えないと思うんですけど、その裏では、僕たちの間にある長年の確執とか、障害があることによるコミュニケーションの困難さとか、いろんなものがメチャメチャ渦巻いています。その全てを見せるのは、まだ僕にも覚悟ができていないですね。

将来子どもを持つことへの躊躇

――ご自身が将来子どもを持つことについては、どんな考えを持っていますか。

GO ものすごく躊躇しますね。遺伝が怖いです。母方の祖母も知的障害の傾向があったと聞いていますし、母親も父親も障害を持っている。そうなると、自分にも何かしらの特性があるんじゃないかと疑いますよ。

 俺自身も、昔から人一倍コミュニケーションが苦手だなと感じることがありますし。空気が読めなかったり、思ったことをそのまま口にしてしまったり。「変わり者」だとはずっと言われ続けてきましたからね。この特性が、自分の子どもに遺伝したら……と考えると、ゾッとします。自分と同じ、あるいはそれ以上の苦労をさせてしまうんじゃないかって。

幼少期の頃のGOさん

 だから、一度ちゃんと専門機関で自分の発達特性についての診断を受けたいとは思っているんですが、費用が5万円くらいかかると聞いて、まだ踏み出せていなくて。でも、このあたりもYouTubeの企画にしながら、自分の特性と向き合う過程をコンテンツにできたらなと考えています。

次の記事に続く 「生まれてきて良かった」両親が知的障害者で児童養護施設で育ったYouTuber(32)が語る、月2回会う母親への本音

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。