両親に知的障害があることから、生まれてすぐに乳児院へ預けられ、児童養護施設で少年時代の多くを過ごしたNEXT-GOさん(32)。

 YouTuberやラッパーとして活動する彼に、ラップによって表現する出自に対する苦悩、YouTubeで親のことを語るようになったきっかけ、自分が子供を持つことへの戸惑いなどについて、話を聞いた。

NEXT-GOさんとお母さん

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結婚して自分の子どもを持つのは、経済的・精神的に自信がついた時だけ

――年齢的に周りが結婚したり子供を持つようになって、自分の家族についてさらに考える機会は増えましたか。

NEXT-GOさん(以下、GO) まさに。地元の友達の子供がもう小学生になったりして、運動会に呼ばれたりすると、その友達の父親としての振る舞いと、自分が経験してきた子ども時代を無意識に比べてしまうんです。遺伝の問題ももちろんありますし、経済的な安定、そして親として子どもに愛情を注ぎ続ける精神的な成熟度、どれをとっても、自分には無理だとはっきり思っています。俺自身がまだ、親に愛されたかった子供のままの部分を抱えていますから(笑)。まずは自分自身が満たされないと、誰かを満たすことなんてできないと思っています。

 ただ、誰かと家庭を築きたい願望は強くあります。だから、もし子どもを持つなら、養子という選択肢を真剣に考えていますね。自分の遺伝子を持ち込まない、というのもありますし、何より自分と同じように家庭環境に恵まれなかった子供に、自分が手にできなかった温かい家庭を提供したい、という気持ちが強くあります。

 もし、自分の実の子供をパートナーと一緒に、となるとしたら、それはもう、僕が日本一のYouTuberになって、経済的にも精神的にも絶対的な自信がついた時だけです。中途半端な状況では、絶対に考えられません。子どもを不幸にするリスクを冒すことは絶対にできないです。

――GOさんの考える「普通の家族」とはどういうものでしょうか。

GO たぶん「無条件の安心感」なんだと思います。何があっても帰ってこれる場所がある。失敗しても、怒られても、見捨てられることはない。そういう絶対的なセーフティネットが家庭や家族愛なのかなって。僕にはそれがなかったから、ずっと不安の中で生きてきました。だからこそ、もし自分が家庭を持つなら、子どもには何よりもまずその安心感を与えてあげたい。それこそが、僕が人生をかけて成し遂げたいことかもしれないですね。