僕が経験してきたような、歪んだ家族の形も

――CMなどで「幸せそうな家族」の画が出てきますけど、そういうのを見ると比較してしまうことも?

GO 昔は、ただただ憎悪してましたね。「なんで俺にはこれがないんだ」って。テレビを消したくなるくらい、直視できなかったです。特に、父親が子どもを肩車しているようなCMは一番キツくて。羨ましい気持ちは消えてないですけど、あれは一つの「理想形」なんだなと冷静に見られるようになりました。僕が経験してきたような、歪んだ家族の形もある。CMの中のキラキラした家族だけが正解じゃないと。

――改めて自分の人生を一言で表すと何でしょうか。

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GO 「命と生って、一体何なんだろう」という問いを、ずっと自分に投げかけながら歩いている感じです。壮大なテーマですけど、僕にとってはすごくリアルな問いで。

 子供の頃は、本気で「俺なんて生まれてこなければよかった」「必要ない存在だ」と思っていました。絶望して、ご飯を全く食べなかったり、1週間水だけで過ごして、このまま消えてしまおうと考えたこともあります。児童養護施設にいた時も、ゴミ屋敷にいた時も、常に孤独と無力感があって。でも、大人になって、いろんな人に出会って、いろんな世界を見て、そして何より両親のことを、全てではないけれど、少しずつ受け入れることができるようになって。

 憎しみしかなかった感情が、少しずつ変化したりして。それって、人間は変われるってことの証明だと思うんです。だから、今この瞬間の感情だけを見て絶望するんじゃなくて、関係性も変わっていく、という長い視点を持ちたいと意識しています。