サッカー日本代表は、ワールドカップ北中米大会の決勝ラウンド32でブラジルと対戦。1-2で敗戦。ベスト32で大会を終えた。

 元日本代表で、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏は、この試合をどう見たのか。話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

©JMPA

◆◆◆

ADVERTISEMENT

「彼の技術の高さでしょう」佐野海舟の先制ゴールを称賛

――決勝トーナメント1回戦のブラジル戦、前半29分に佐野(海舟)選手のゴールで先制し、流れを作りました。

 佐野は、すごかった。横パスに対して狙いをつけて奪って、そこから誰かにパスを付けるのではなく、自分で行ったのが彼の良さ。周囲を見て、伊東(純也)が相手サイドバックをつってくれて、それを見て迷うことなく前に進んでいった。

 前傾姿勢でボールが前に走るし、抑えてシュートするのは難しいけど、そこをふかさないようにしながらもコースを狙って決めたのは、彼の技術の高さでしょう。

アンチェロッティ監督の采配のすごさ

――後半、ブラジルが圧をかけてきて11分に失点してしまいました。

 前半、日本が守備ブロックをしっかり敷いていたので崩していくのが難しいということで、後半からブラジルが工夫してきた。ヴィニシウスを前半と異なり、ワイドに置いた。

 彼はオーバーラップができるし、周囲を使えるし、カットインもできるので、日本の対応が難しくなり、そこを起点にかなり左右に振られた。

 日本は守備一辺倒になってしまい、ディフェンスラインがかなり深くなってしまった。そこで対角のクロスをどんどん入れられて決められた。

 戦術的な変化を見せ、点を取りに行った時にしっかり取る。アンチェロッティ監督の采配はすごいなと思いました。

ゴールを決めた佐野海舟 ©JMPA

――最後の2点目の失点シーンはどう見ていますか。

 あの時間帯は、ずっと攻められて日本が苦しかった。田中碧は、かなりキツいから奪って繋いで時間を作ろうと思っていったところをミスして、相手に繋げられてしまった。

 クリアしとけばよかったというのは結果論だけど、こういうレベルの試合ではひとつのミスが命取りになる。