「意図がよく分からなかった」なぜ町野修斗選手を投入したのか?

――選手交代を含めた森保監督の采配については、どう見ていますか。

 堂安(律)と中村(敬斗)のところは前半から守備の負担が大きく、かなり疲弊していたし、ブラジルはサイドからの圧を強めて攻撃していたので、それを止める意味でも鈴木(淳之介)と菅原(由勢)との交代は仕方なかったと思います。

 特に中村は、押し込まれた展開になると彼の良さが出にくくなるし、守備が特別うまい選手ではない。1失点目のカゼミロのゴールも中村がマークを外してしまったのもあったので、失点しないようにする意図が明確な交代だった。

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交代出場した町野修斗 ©JMPA

――後半33分には田中選手と町野(修斗)選手が投入されました。

 田中碧は、鎌田(大地)の疲労も考慮しての交代だけど、伊東と町野の交代は、意図がよく分からなかった。2列目に置いたのは攻撃よりもボールを追うとか守備に期待していたと思うんです。

 でも、2列目に置くなら守備だけではなく、一人でもドリブルで運んでいける鈴木唯人とか、塩貝(健人)を入れた方が良かった。

 二人ともプレーの勢いというか、ルーズボールになった時とかボールにガツっと行くイメージが強かったので、そういうプレーを体現できる選手を入れた方がチームに勢いがつく。あの時間はそういう選手こそ必要だったんじゃないかなと思う。

「パスがつながらないし、クリアも苦し紛れ」と厳しく指摘した選手

――勝負を決めにいく采配ではなかった。

 なかったですね。このままとりあえず守るよって感じでしょう。当然、延長戦のことは考えていたと思うけど、町野の投入には特にメッセージ性がなかった。

 ブラジルが選手交代によって点を取りにいくムードを加速させていったけど、こういう采配を含めて世界の強豪とは大きな差がまだまだあるなと思いました。

――カタールW杯から4年、新しい景色を見るという目標で戦ってきましたが何が足りなかったのでしょうか。

 まだまだ個の差が大きい。ブラジルは、総じてミスが少ないけど、例えば日本は冨安(健洋)のフィードの精度がもうひとつでパスがつながらないし、クリアも苦し紛れなので、すぐに相手ボールになった。

©JMPA

 こうした個々の小さな違いが重なって大きな違いになっていくので、技術を含めた個のレベル、プレーの精度を高めていかないといけない。

 あと、試合展開を読める選手が少ない。前半に鎌田が間、間でボールを受けて、ブラジルがちょっと下がって試合をコントロールする時間があったんです。でも、後半は耐えるだけになってしまった。

 そこで試合の流れを読み切って、今何をすべきなのか、どう打開していくのか、という判断をして、動ける選手が圧倒的に足りなかった。

次の記事に続く 「目標を達成できていない」「今のコーチ陣では限界」城彰二が語る“森保ジャパン限界説”と次期日本代表監督に推す“意外な名将”

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