「監禁してボコボコ」「尻の穴に入れた歯ブラシを…」
「(接触部隊は)持ち逃げをした受け子2人をホテルに監禁してボコボコにし、性交渉をさせたり、身体中をホチキスで刺したりしていた。尻の穴に歯ブラシを入れて、その歯ブラシで歯磨きをさせてもいました。持ち逃げした人間を樹海に連れて行き、裸にして縛ったうえで放置したこともあるといいます」
「藤田が暴力と恐怖で部下たちを支配していた」と訴える小島に対して、証人出廷した藤田は実際に制裁をくわえたことは認めつつも、「自分の指示ではなかった」と否定している。そして、「やらなければ自分も殺されるんじゃないか、と思っていた」と述べた。
藤田は「(組織のメンバーが)かけ子に制裁をくわえる場面に何度か立ち会ったことがある」として、こんな旨の証言を残している。
「かけ子を山の中のリゾート地に連れて行き、フィリピン人の渡邉のボディガード2人にかけ子の頭へ銃を突きつけさせて、『腕を切り落とせ』と(脅した)。『(腕を切り落とすことが)できないなら指10本落とせ』と言った後に、殴る蹴るの暴行をくわえる。フィリピン人のギャングにかけ子を路上で撃たせた後、ガソリンを撒いて燃やす場面にも立ち会いました」
幹部2人の証言には食い違いもあり、真偽は定かではない。だが、渡邉の友人という立場と、接触部隊を立ち上げた功績が認められ、藤田が異例の早さで組織のナンバー3ともいえる位置まで上り詰めたのは事実である。藤田がリクルーターのトップになってから、カネの持ち逃げは激減した。
藤田の加入で組織が安定したと判断した渡邉は、マニラで2軒目のホテルとなる「アグアドスプレイスホテル」を購入。本部箱をここに入れた。A箱とST箱は競い合うように数字を伸ばし、平均で月1億円以上を稼ぐようになる。
渡邉は現場に介入することもなく、小島と藤田という二人の幹部の権限をより大きくした。渡邉へ細かい報告をする必要がなくなり、幹部は自らの裁量で決裁まで行うことができた。仲良しグループから脱却を果たした組織は、まさに絶頂のときを迎えようとしていた。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

