スカウト業界の『ブルーオーシャン』でトラブルも…「まあよく20年もやれたなと」
さらに、現役の風俗店関係者が佐藤の「伝説」を明かす。
「あいつはスカウトの手口も伝説的だったんです。佐藤が声をかけるのは、風俗店の面接に通らないレベルの容姿の子や若くない、タトゥーだらけ、ピアス穴だらけ、と言った訳アリな子たち。ヤツは路上でそういった子を見つけては、『うちなら働けるよ』と声をかけていた。
一般的なスカウトはより金を稼げそうな女性をターゲットにするため、スカウト同士での取り合いや引き抜きも頻繁に発生する。より多くの『収益』を得るため、揉め事を起こしてでも狙った女性を横取りしようとする攻撃的なスカウトも少なくないんです。佐藤が目を付けたのは、そういうライバルが少ない、いわばスカウト業界の『ブルーオーシャン』だったのです」
だが、それはそれで苦労も多かったようで、
「女性を店に紹介し、女性が働いた分に応じてスカウトはバックを受け取る仕組みなんですが、訳アリの子たちはきちんと働かない場合も多いから稼ぎも悪く、トラブルも頻繁に発生する。苦労多くして、益が少ないのが辛いところです。そもそも楽して金を稼ぎたいから違法スカウトをやっているのに、あれじゃ正直、カタギの仕事に就いた方が楽だったと思いますよ。佐藤と付き合いがあったのは派手な歌舞伎町の店ではなく、池袋や鶯谷など山手線の北の方にある風俗街の訳アリ系のお店が多かったように思います。そういうところで、まあよく20年もやれたなと」(同前)
逮捕された当時の佐藤の月収は、およそ30万円程度だったという。
「最近はスカウトへの風当たりが厳しくなり、スカウトがほとんどSNSに移行したこともあって、路上に立つ人なんかほぼいない。そんな中、足で稼ぐオールドスタイルを貫いた佐藤が逮捕されたのは、なんか象徴的なことなのかもしれないね」(同前)
警察は国内最大のスカウト組織「ナチュラル」のトップなどを相次いで検挙し、SNSやアプリを使った組織の実態解明、そして組織の壊滅に向けて捜査を進めている。スカウトの現場もすっかりデジタルが主流となり、アナログに固執した路上の“伝説”は、あっけなく御用となったのだった。
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