米価高騰とコメ不足を招いた「令和のコメ騒動」からはや1年。いま、鈴木憲和農水相(44)は新たな“騒動”に直面していて……。

高市早苗首相とは隙間風が

 政治部記者が語る。

「鈴木氏は開成高から東大法学部を経て農水省に入省し、食品の安全性などを担当。2012年に父親の故郷・山形2区から初当選を果たしました。『米マニア』を自称するほどのコメ好きとしても知られます」

「米マニア」を自称するが… ©時事通信社

 昨年10月、高市政権で初入閣を果たすと、前任である小泉進次郎氏が打ち出したコメの増産路線を撤回。従来型の生産調整で米価維持を図る方針を示した。

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「バリバリの農林族である鈴木氏は、消費者よりも生産者保護を優先する政策を打ち出し、JA全農の覚えもめでたい。バックには『(コメは)売るほどある』発言で更迭された江藤拓元農水相の存在も」(同前)

 令和のコメ騒動を巡っては、鈴木氏ら農林族との関係性が深いJA全農の100%子会社「全農物流」が今年3月期決算で前期比237%の営業利益を記録した。同社関係者が明かす。

「JA全農は備蓄米で稼がない方針を掲げていましたが、子会社は倉庫管理や輸送で特需と言える業績に。賞与とは別に『特別ボーナス』も支給したそうです」(全農物流は増益の背景や賞与について「非開示としている事項のため、回答は差し控えます」などとした)

 ホクホク顔のJAをバックに大ナタを振るう鈴木氏だが、高市早苗首相とは隙間風が吹いているという。中堅農水官僚が語る。

「コメ増産や備蓄米放出による民間在庫量の増加を受けて米価は下がっている。生産者を守りたい鈴木氏は6月中旬、秘密裏に高市氏と面会し、米価下落に歯止めをかけるべく早期の備蓄米買い戻しを提案しました。しかし、高い米価を維持する政策は支持率に響くとみられ“無視”されたそうです」

「次の内閣改造で、鈴木氏は交代するだろう」観測も

政府備蓄米の早期買い戻しを主張 ©時事通信社

 農林族の森山裕前幹事長は鈴木氏や官邸の動きに、

「買い戻しの予算はつけており、あとはタイミングの問題。コメの価格を長期的に安定させるためには『買い戻しを確実にする』という市場への早めのアナウンスは必要じゃないかと。大臣の気持ちもわかります」

 と理解を示すも、官邸周辺からは、「政権が取り組む物価高対策に冷や水をかけるような政策だ」との批判も。さらに省内では、「次の内閣改造で、鈴木氏は交代するだろう」との観測も飛ぶ。

 なぜか。ギクシャクするのは、官邸とだけではないからだ。前出の農水官僚が声を潜める。

「味方であるはずの農水省幹部との間にも、深刻な溝が生じているのです」

 一体どういうことか。

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鈴木憲和農水相(44)事務次官との“コメ闘争”《高市首相とは隙間風のワケ》

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