少女の頃から映画スターを夢見て、自らを美しく磨き上げていたマリリン・モンロー。本名はノーマ・ジーン。生まれてすぐに里子に出された彼女は、母親のキスさえ知らない。父親が誰なのかもはっきりしていないという。
マリリン・モンローは16歳のとき、5歳上の男性と最初の結婚をする。なぜ16歳という若さで結婚することになったのか。どのような新婚生活を送ったのか。ここでは、書籍『知れば知るほど泣けるマリリン・モンロー』(宝島SUGOI文庫)より一部を抜粋して紹介する。(全3回の2回目/3回目につづく)
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セクシーで美しくなることで、自信をつけ始めていたノーマ・ジーン
ノーマ・ジーンに愛情を注いでくれたアナおばさん(編注:母親代わりであるグレースの大おばさん)が病気になった。重い心臓病だった。ノーマ・ジーンと共に暮らすことは困難になった。彼女は、またも、ゴダード(編注:グレースの夫)家に戻されてしまった。
ちょうどその頃、ゴダード家にゴダードの娘のひとり、エレノアが一緒に住むようになっていた。エレノアの母親は、善悪の区別もつかないほどの重い統合失調症で、気分のむらが激しく、子どもたちの世話ができる状態ではなかった。
エレノアは、小さな妹や弟の世話をしながら、十カ所以上も親類の家を転々とした。そして、父親のもとへやってきた。彼女はノーマ・ジーンと年齢も近く、身長や体重、髪の毛の色も近かった。
幼い頃の悲惨な環境や年齢、姿格好が似ていることから、エレノアとノーマ・ジーンは一気に仲良くなった。2人は着る服を交換したり、口紅や化粧品も分け合ったりして使った。
ノーマ・ジーンはエレノアからいたずらする楽しさや、大声で笑うことを教えてもらった。セクシーで美しくなることで、自信をつけ始めていたノーマ・ジーンは、いっそう明るくなり、とても楽しい少女になっていた。
ノーマ・ジーンは男性の視線を集めるようになったが、性に対しては奥手だった。ダンスホールに行って男友だちと一緒に踊るけれど、それ以上はきっぱり拒否した。
