他方、今北容疑者の“女性好き”は社内でも有名だったという。
「今北が入社したのは6~7年前で、最初は福祉用具のメンテナンス部門にいました。利用者から返却された福祉用具をクリーニングして各事業所に配送するのが仕事。それぞれの事業所で若い女性従業員と連絡先をよく交換していたそうで、女性好きな面は否めない。社交的で、可愛げのある顔をしていますから、営業職に移った後も利用者からはウケがよく、人気があった」(同前)
実際に今北容疑者が担当した別の利用者は「愛想が良くて、とてもいい人だった」と話す。
事件後、今北容疑者に“異変”が……
しかし、犯行が行われたとされる2月以降、今北容疑者の言動に社内では違和感が広がっていた。
「子どもが3人いましたから、それまでは『稼ぎたい、稼ぎたい』と言って熱心に働いていました。ところが、2月中旬頃になると、突然、『会社を辞めるかもしれない』と言い出したんです。理由は、営業として残業が多かったため、『嫁から、帰りが遅いと文句を言われて』ということでした。部署異動も希望していたようですが、残業が少なくなれば収入も減る。あんなに稼ぎたいと言っていたのに、どうしたんだろうと違和感を持っていました」(同前)
さらに、事件の発覚を遅らせるような動きもしていた。
「今北の要望を受けて、実際に7月からは担当を減らし、ゆくゆくは営業職から離れる方針で会社も調整していました。ところが、被害者の池田さんを含む事業所の担当は『ここだけはやらせてください』と言って、頑なに手放しませんでした。いま考えたら、別の担当者に代わった場合、池田さんの“異変”に気付くのを恐れたがゆえの行動だったように思えます」(同前)
この同僚によれば、7月13日まで出勤していた今北容疑者は、7月14日から音信不通になったという。14日は、警察の取り調べが始まった日である。警察発表によれば16日に犯行を自供し、翌17日に遺体が発見されている。
同僚社員が嘆息する。
「今北が遺体の発見を遅らせることができたのは、会社が彼のわがままを聞き入れて、池田さんを含む事業所の担当を代えなかったことが要因のひとつ。会社の管理体制が甘かったと言える点はあると思います」
今北容疑者の犯行動機については、いまだ明らかにされていない。交際相手の死体を遺棄した日に何があったのか。全容解明が求められる。
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