登山家・野口健を父に持ち、今年ミス日本に輝いた野口絵子。発売されたばかりの『デジタル原色美女図鑑 野口絵子 BEYOND THE PEAK』(小社刊)からスペシャルカットを抜粋し、父との思い出そしてこれまでの歩みを振り返った。
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私が山に初めて登ったのは9歳の冬。父・野口健に連れられた八ヶ岳はマイナス17度の吹雪で、感覚がなくなりかけた指先を心配すると「黒くなったら凍傷だ、まだ大丈夫」と父。そんな励まし方があるかと(笑)。山小屋でご飯を食べたら「また登るぞ!」と気力が戻る。子どもって単純ですよね。
実は山が好きではなかった時期があります。友達がみんな沖縄やハワイに行く中、うちは山ばかり。「父親と一緒にいたい」という気持ちで山についていったのが正直なスタートでした。
14歳の冬、ネパールのカラパタール(5,545m)に登頂。2019年にはキリマンジャロのウフルピーク(5,895m)へ。山頂まであと1時間でブリザードに見舞われ、まつ毛も凍り呼吸も苦しくなる中、父と腕を組み一歩一歩進んで、目の前に頂上の看板が現れた瞬間は言葉になりませんでした。
富士山では霧の中で道を間違えて軽い遭難も。電波も通じない中、冷静に来た道を戻ればいいと判断して歩き続けたら霧の奥に明かりが見えた。パニックにならず対処する――山で一番学んだのは精神の強さです。
「絵子」という名前の由来は?
「絵子」という名前はギリシャ神話の森の妖精「エコー」に由来します。山びこ、つまりヤッホーと呼びかけた時の反響音の語源となった妖精です。父が「自然の中で、自然と共に生きる子になってほしい」という思いを込めてつけてくれました。エコロジーのエコでもある、と父は思っているはず(笑)。名前を背負った以上、自然を大切にして生きていくしかないですね。
中学はイギリスの全寮制校・立教英国学院、高校はニュージーランドの全寮制高校と、12歳から18歳まで6年間の寮生活。ニュージーランドではコンパス1つ持って1週間、学生だけで森へキャンプに行くのが普通。そういう子たちは高校生でも夢が明確で「大学に入って何をするか」将来を見ていて、すごくかっこよかった。
ミス日本への応募は2025年のこと。「外見を競う場所」という印象で興味がなかったのですが、防衛省訪問や日本舞踊・華道体験など日本を多面的に学ぶ勉強会があると聞いて応募。国連を目指す子、医学を志す子、みんな核を持ち目がキラキラしている。
昔の日記でルーツをさかのぼったり、毎週スピーチを練習した。登ってきたどの山よりもハードルが高い挑戦でした(笑)。

