日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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ロッテ世襲への焦り
ロッテグループが赤字に喘いでいる。司令塔役のロッテホールディングス(HD)の26年3月期決算によると、グループの売上高は前期比約7%減の7兆2000億円で純損失は940億円。最終赤字は2期連続だ。有利子負債は売上高に匹敵する6兆6000億円に上り、2000億円近い利払い負担が重くのしかかる。
不振の元凶は韓国の化学会社、ロッテケミカルだ。創業者である実父・重光武雄氏(20年死去)を追放して今やグループの絶対権力者となった重光昭夫会長が90年代に日本から韓国へと本拠を移した際、最初に携わった会社である。ひと頃はグループの牽引役だったが、近年は中国企業による安値攻勢に押され業績が悪化。一昨年には大量発行していた社債の債務不履行危機に陥ったほど。現在、青息吐息状態にある韓国化学産業の業界再編を通じ生き残りに必死だ。
このほか韓国の百貨店・スーパー会社であるロッテショッピングも低空飛行が続く。重光会長の主導で中国やロシア、ベトナムへと海外進出を仕掛けたもののことごとく失敗。挽回すべくオンライン事業に注力するが、うまく行っていない。
グループのガバナンス面でも気掛かりな点がある。
ひとつは重光会長の長男・聡氏のスピード昇進だ。現在40歳の聡氏が父と同じく野村證券を経てロッテ入りしたのは6年前。その後、トントン拍子に出世し、2年前にロッテHDの取締役となった。日本の金融子会社で社長を務め、グループの屋台骨を支える韓国ロッテではバイオ事業を統括するとともに早くも副社長格に遇されている。
透けるのは重光会長の焦りだ。
※この続きでは、重光会長の思惑を分析しています。約5800字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年8月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
