日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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堅実会長の女性問題
富士通(時田隆仁社長)は6月16日、古田英範会長の辞任を発表した。「女性に関連する不適切な行動があった」のが理由だ。同社は株主総会で古田氏を取締役として再任する予定だったが、招集通知の公表後に不適切な行動を確認。古田氏から取締役会長の辞任と再任候補辞退の申し出があったという。
突然の辞任に、「真面目なエンジニア出身の古田氏が女性問題で辞任するとは」(取引銀行幹部)と驚きの声が上がる。さらに古田氏は、今年1月に高市早苗首相から、APECビジネス諮問委員会(ABAC)日本委員に指名され、就任したばかり。ABACはAPEC唯一の公式民間諮問団体で、アジア太平洋地域における貿易・投資の枠組みのあり方をビジネスの立場から議論し、首脳・閣僚に政策提言を行う権限を持つだけに、政権内にも動揺が広がっている。
古田氏は東京都出身。明治大学工学部工業化学科を卒業後、富士通に入社した。システムエンジニアとしてキャリアを重ね、グローバル担当も経験。19年、時田氏の社長就任にあわせて専務から副社長に昇格し、24年4月に会長に就任した。
入社年次が時田氏より6年早く、実年齢も4歳年上だったが、副社長時代には主力事業であるテクノロジーソリューション部門長を担当。「メガバンクなど金融担当が長く、財界で顔が知られた時田氏とは対照的に、古田氏は研究開発畑が長い堅実な印象だった」(メガバンク幹部)という。
だが、IT業界では有名な経営者の1人だった。
※この続きでは、古田英範氏の人物評を関係者が語っています。約5900字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年8月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
