日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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コスモ社長の命運
イランと米国の対立により、ホルムズ海峡の航行正常化は予断を許さない。そんな中の6月初旬、出光興産(酒井則明社長)の大型石油タンカー「出光丸」に続き、ENEOSホールディングス(宮田知秀社長)の「エネオスエンデバー」が日本に帰港し、インフラ企業としての存在感を改めて知らしめた。一方、蚊帳の外に置かれているのが業界3位のコスモエネルギーホールディングス(山田茂社長)だ。
6月18日の中期経営計画発表にともなう記者会見では、山田社長が同社のタンカーについて「湾内にいくつか残っており、まだ出られていない。注意深く見守るしかできない」とこぼした。国家備蓄の取り崩しや米国からの代替調達でしのいでいる状況だ。
そもそも、なぜコスモの船は後回しとなったのか。資源エネルギー庁の職員は「イランにとって利用価値があるとみなされていないのでは」と分析する。イラン政府は、1953年に制裁下の同国に手を差し伸べた「日章丸事件」で関係が深い出光や日本最大手のENEOSをあえて通過させることで、日本政府に秋波を送っているとされる。一方、コスモはイランと対立するアラブ首長国連邦と歴史的に関係が深く、「あえて優遇する必要がない」(同庁職員)。
※この続きでは、山田社長の社内評に触れています。約5700字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年8月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
