木原稔官房長官の首席秘書官を務める茂木正氏(60)が昨年、大阪・関西万博の首席国際博覧会統括調整官を務めていた際、公費で不正な出張を繰り返していた疑いのあることが月刊「文藝春秋」の取材でわかった。国家公務員法第99条に違反すると見られる。

高市政権で官房長官秘書官に抜擢された茂木正氏。政権の中枢メンバーだ(経産省HPより)

 茂木氏は、1992年に通商産業省(現・経済産業省)に入省。主にエネルギー畑を歩み、資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長などを経て、2024年7月から政策立案総括審議官を務める傍ら、大阪・関西万博の調整役である首席国際博覧会統括調整官に就任した。高市早苗政権が発足すると、内閣官房内閣審議官を兼任するかたちで官房長官秘書官に抜擢された。

「当初、高市首相は茂木氏を首相秘書官に抜擢することを希望。しかし年次や経歴の点から見送られ、調整の結果、官房長官秘書官の座に収まった。経産省出身の首相秘書官は茂木氏の3期下という異例の人事です。茂木氏は経産副大臣時代に高市氏の秘書官を務め、その後も事務所への出入りが許された稀有な官僚。今回、首相による一本釣りで初の官邸入りを果たしたと見られています。高市首相の下で開催される正副長官会議に出席し、国家機密と日常的に接し、政府の方針決定にかかわる政権中枢メンバーです」(官邸担当記者)

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高市早苗首相 ©時事通信社

公費出張でホテルに不倫相手を呼び寄せていた

 そんな茂木氏は、秘書官に就任する直前の首席国際博覧会統括調整官在任時、万博関連の職務で大阪に出張する際、不倫関係にあった女性を公費で宿泊するホテルに呼び寄せ、関係を持っていた。不倫相手の女性の証言やLINE等でのやり取り、写真などによると、これまでに5回にわたって不適切な公費出張を行っていた。

茂木氏が相手女性との関係を持った際のホテル使用が、公務出張であることを明かすメッセージ ©文藝春秋

 また、茂木氏は自身が宿泊する出張先のホテルの一室に女性を呼び寄せ、朝までともに過ごした際、ホテルのフロントで女性に記帳させず、入室させていた。つまり、茂木氏は1名分の宿泊料金で、実際には不倫相手と2名で宿泊していたと見られる。ホテル側の担当者は取材に対し、「宿泊者名簿に名前がない方の宿泊が発覚した場合、その時点で追加料金をいただいております」と説明した。