「彼女は朝早く起きて…」
リウマチは原因がわかるまで彼女も苦労していたし、私もしんどそうな時はサポートしたけど、なかなかわからない部分もあったな……。今はいい薬があるし、もうほとんど治っちゃっているように見える。
彼女はちょっとぶよぶよなところもあったけど、今は引き締まって、身体が楽なんだね。総理になったら(これまでの)倍の距離を歩かなあかんのよ。いろんな駅やホテルに行っても、警備上の問題で、一般の通路と違って特別なルートもあるらしいんやな。エレベーターとか使わず、階段上がったりすることがある。最低でも普段の距離の倍以上は歩くから。おまけにハイヒールで歩いてるから、かなり身体にはいいんじゃねえかな」
高市夫妻のルールは、自分のことは自分で管理するということ。だが、少しでも異変があったら、すぐに気づけるという。
「夫婦ですから会話はしますよね。毎日、顔を見てると、普段と違う時には気がつきますから。お互いに、想いやるというか。万が一の時に、俺が“助っ人”になればいいって話やなぁ」
家の中では、拓が福井弁で喋ると、高市は関西弁で返す。以前はテレビドラマを録画し、一緒に気晴らしに見ていたが、今はくつろぐ時間はないという。
「現実問題、彼女は朝早く起きて、食事をして、自分の部屋で仕事をしています。夜は夜で、海外首脳との電話会談が多いんやな。中東情勢で、トップ外交が必要になりますからね。国会中は、彼女の日程がとれないので、夜の6時以降に(電話会談などの)アポイントが入る」
帰宅した妻をリラックスさせようと、冗談を言うこともある。ただ、20年以上の付き合いの中で、お互いに居心地のいい距離感は「阿吽の呼吸」でわかるという。
「高市は家に仕事を持ち帰って、自分の部屋で仕事をしているからね。俺は邪魔しませんので、自分の部屋でインターネット番組だとか、報道番組をみたりしている。部屋には彼女の著作が積んであるから、それを読み込んだり、YouTubeの発信を見たり……。そしたら彼女の政策は全部頭に入っちゃったね。彼女が直面している課題もなんとなくわかるから、接し方も考えたり。彼女が疲れている時は、冗談を言っても逆効果ですから」
※この続きでは、「家事の分担」について山本氏が語っています。約2万1000字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』に掲載されています(河野嘉誠「総理の夫 山本拓 初告白20時間」)。

