――MBSはTBSと同様で、テレビだけでなくラジオ番組での仕事もされますよね。
豊崎 私の世代には多いと思うのですが、中高生のころはテスト勉強をしながらよくラジオを聴いていたんです。他局ですがABCラジオの『ミュージックパラダイス』が好きで、当時のパーソナリティがアナウンサーの方だと知って「ラジオ局もある放送局に入りたい!」と思うように。
在京キー局の採用が早い時期に行われるのが一般的ですが、私が就活した年は地方局の試験が先だったんです。MBSは第一志望で、その採用試験がとにかく楽しくて、会う人みんなが面白く「ここならアナウンサー職じゃなくても入社したい」と思えた唯一の企業でした。
仕事が楽しすぎて産後2ヶ月半で職場復帰→半年後に退職
――それだけ会社が大好きだったからこそ、2017年にご結婚されて翌年第1子が生まれてからも、すぐに職場復帰されたんですね。
豊崎 制度としては2年の育休が取れたのですが、私は出産予定日の6週間前に産休に入り、産後2ヶ月半で復帰しました。出産したのはちょうど30歳。仕事が一通りできるようになって一番楽しい時期と妊娠・出産が重なるのは女性の宿命かもしれませんが、私は妊娠中もずっと「早く仕事に戻りたい」と思っていたんです。
そんなタイミングで、4月から夕方の新番組が始まると知りました。スタッフからは「起用したいけれど、焦らず好きなタイミングで復帰してね」と言っていただけて。そのお気持ちが本当に嬉しかったですし、ぜひ期待に応えたいと思って早々の復帰を決めました。
――2ヶ月半ってあっという間ですよね。復帰後はどのような仕事の仕方を?
豊崎 保育園は、妊娠中から見学に行って準備していたのですが、なかなか決まらず、第12希望まで書いて8つめで決まりました。仕事は、通常8時間のところ、10時から16時までの時短勤務。声をかけていただいた情報番組に出る週2日は19時までの勤務でした。
――そんな中での育児で一番きつかった経験は?
豊崎 夫の長期出張中に、生後1ヶ月半の息子がRSウイルスで入院したときです。付き添い入院が必須ではなかったものの、生まれたばかりの子を一晩中1人ぼっちにさせるわけにいかず、4日間病室で一緒に過ごしました。
私自身も産後で身体が辛いときに、シャワーや大人のベッドがあるわけでもない病室で24時間過ごすのは今思い返すととても辛く、子育てには外から見えなかった課題が本当にたくさんあるのだと改めて気付かされました。
