「義足ってかっこいい」はめちゃめちゃウェルカム
――義足をはめるのが痛いっていう動画もありましたね。
かわけい 毎日ではないですけど、痛いです。動いた反動で、次の日、脚がパンパンに腫れたりもするし、皮膚の中に膿がたまることもあります。針で穴あけて、膿を出すんですけど、それがひどいときは月に2、3回。月の半分以上、痛み止め飲んで生活していることも多いですね。膿ができやすい体質なので、自分の場合はそこが一番の悩みかな。
――他に義足で苦労することはありますか?
かわけい 階段の下りとか、坂の下りが一番しんどい。上りは筋力でどうにかなるんですけど、下りは親指がなくて踏ん張れないし、足首の自由が利かないので、どんどん前に進んじゃって、減速ができない。あと義足の形が合ってないと、階段を降りるときに義足の重さでスポッと抜けるんですよね。夏も汗で滑ることが多いので、さすがに怖い。
――「義足ってかっこいい」という意見はどう感じますか?
かわけい めちゃめちゃウェルカムです。TikTokとかでメッセージくれるとき、海外の人は「かっこいい」ってストレートな感じなんですけど、日本人は「失礼なことだったら申し訳ありません」というのが付く。その一言に、健常者と障がい者の距離をすごく感じます。それをなくしたいっていうのは一つの目標。最近はシンプルに「かっこいい」と言ってくれる人が増えてきて嬉しいです。
デリケートな悩みも話せるようになった
――義足になってから、誰にも相談できないような悩みはありましたか?
かわけい 義足になった当初、一番悩んだのは、夜の営みを義足の障がいの体でできるか、ということでした。就活とか、スポーツとか、これからの人生の不安を話すのは、誰にでも割とできるんですけど、デリケートな話こそ友だちにもできなかったし、親にもできなくて、ずっともやもやしていて。
それが、パラスノーボードの体験で年の近い男の子と知り合って、宿が一緒だったんで、いろいろ話して「俺の悩みはこれだね」って言ったときに「俺も!」って言われて「やっぱ、そうなんや」って。人に言えない悩みが、一番苦しいというか。
だから今は、そういう話も割とフランクにするようになりました。自分の弱みの話も、ちょっとタブーな話もするようになって。自分から弱みを吐き出すようになれば、相手との距離も詰めやすい。そこからまた、生きやすさみたいなのを感じるようになりましたね。

