慢性的な水分不足は健康診断でわかる
では、自分が水分不足であるかどうかを知るために、健康診断のどの項目を見ればよいのか。以下の3つになります。いずれも血液検査と尿検査で分かります。
● 尿比重
● ヘマトクリット
● 尿素窒素、クレアチニン
例えば、夏の炎天下で、水分補給ができない状況にあった場合、少しでも体内に水分を留めておくために、できるだけ尿から水分を排出しないようにするでしょう。つまり“おしっこ”が濃くなります。
健康診断でも尿の濃さを示す指標があって、それが尿検査における「尿比重」と呼ばれる項目です。あまり注意して見たことがない人が多いと思います。尿比重の基準値は病院などによってまちまちですが、「1.030」以上だとすれば、かなり尿が濃縮されているので、水分不足である可能性があります。
さらに脱水が進むと、血液も濃縮されていきます。濃縮の度合いは、血液検査の「Ht」と書かれている項目、つまり「ヘマトクリット」で見ることができます。
この項目も馴染みが薄いでしょう。ヘマトクリットは血液中の赤血球の割合のことです。
本来は「貧血」であるかどうかを調べるために使われる検査です。しかし、脱水症状が強くなると、血液中の水分の割合が少なくなるので、「相対的多血症」といって、赤血球の割合が上がり、ヘマトクリットの数値も高くなります。女性で「45%」、男性で「50%」以上という数値が出れば、血液が濃縮されている可能性がある。つまり水分不足に陥っているのです。
※この続きでは、水分不足かどうかを判断する方法をさらに詳しく解説しています。約6700字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』に掲載されています(伊藤大介「いつもの体調不良の『原因』が分かる検診結果の見方」)。
