昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

失恋したゲイの僕が、それでも「モー娘。」を応援する理由

類稀なる爆発性と、オトコ受けから距離のある歌詞

2018/09/29

「あんたの中の“オンナ”は、マジのあんたなんでしょ?」

 僕はモーニング娘。の過去動画を見漁った後、これからの自分の人生には彼女たちの爆風が追い風として必須だと感じていた。モーニング娘。の本質は爆発性にあるんじゃないかと僕は思う。『サマーナイトタウン』も『LOVEマシーン』も『Help me!!』も『Are you happy?』も「どないしたんですか…?」と聞きたくなる凄みがある。彼女たちはいつの時代も勝手に大マジなのだ。

©時事通信社

 つまり僕は彼女たちに「あんたの中の“オンナ”は、マジのあんたなんでしょ? もっと堂々としてな?」と言われた気がしたのだ。思春期には蓋をされ続け、ゲイであることをオープンにしてやっと出てこれた僕の中の“オンナ”。でも彼女は、恋に目がくらんだ僕に再び袖にされ続けてきた。誰かに選ばれることの方が僕はずっと大切だったのだ。

 でも僕の中の “オンナ”は、誰のためのものでもなく、ただ僕が僕であるために必要な感性だと『モーニング娘。’18』に出会って改めて気付いた。彼女は確実に僕の一部だ。そう思えた瞬間、もうなんだか自分が愛しく思えてきてしまって急にダラダラ泣けてきた。そして気付けば失恋とかどうでもよく思えてきていた。ていうか僕を振ったあいつとか、よく考えれば全然格好良くなくない? 全然もっといい男いるくない!? はぁ!? 絶対いるよね!?!?

 OGの吉澤ひとみが飲酒ひき逃げ事故を起こすなど、ネガティブな爆発報道が続く「モー娘。」だが、どうか爆発のベクトルだけをしっかり見定めて、これからも「あたしたち、マジですからね……!?」という顔で僕に勇気と元気をわけてほしい。

 誰かに選ばれる必要も、評価される筋合いもない。僕もこれから『モーニング娘。’18』みたいに叫んでいきたいと思う。「ローンリネーーーーーーーーース!!!」。

この記事の写真(3枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー