特に指先というのは汚い
まれに、電車の中で鼻くそを掘っている壮年男性を見ると発狂しそうになります。きたねえよ。隣の席であれば、必ず耳元でそっと「鼻くそ汚いですよ」と囁くのですが、奴らは5人中3人は座席のふかふかした部分で拭くのです。だから汚いって言ってんだろ。この皆さんたくさん乗っている社内でスーハ―したり、雑踏が巻き上げたホコリの数々、そこに沢山の、無数の、夥しい数の、ヤバいぐらいの雑菌が満員電車以上に乗って、お前の鼻の孔に入り、粘膜から出た鼻汁と混ざり、あるいは白血球の死骸と一体となって、それが多少乾いて、指で掻き出しやすい形状となり、いままさにお前の指先と爪の間に背徳的な物質の塊となって付着している。その鼻くそを、誰かが座るかもしれない座席になすりつけているだと??
学校でよく掃除当番をしているときに、机の上に椅子あげしてみると、椅子の板の裏にべったりと張り付いた鼻くその類が層をなしてこびりついている現象を視認しては不快な思いにさいなまれた日々を思い出します。何してんだよ。紙で拭いたうえで手を洗って来いよ。人前で鼻くそを掘るな。その指で洗わずにサンドイッチとか食べる気か? オエーとか思わんのか。
鼻くその話はどうでもいい。私が皆さまに申し上げたいのは、外出しているあいだはいろんなものを触る可能性があるし、基本的に手、特に指先というのは汚いのだということです。もちろん、日常生活をしていると何にも触らずに外出を無事終えられるというようなことはありません。エレベーターのボタンからコンビニで支払うお金・カードのやりとりまで、外界との接触はあるのです。靴の紐がほどければ結ぶでしょうし、郵便局で訴状を出すときは備え付けのボールペンを握ったりもします。別にそれは良いのです。