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性暴力を直視しない教育現場
ここまで、盗撮の加害者には若年層が多い現状を伝えてきました。
では、教育現場では盗撮をはじめとする子ども同士の性加害を、どのように把握しているのでしょうか。
文部科学省が毎年発表している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」というものがあります。
これは学校現場で起きている、子どもたちの問題を把握し、対策に活かすための調査です。
2023年の結果を見ると、暴力行為やいじめ、不登校については詳細な数字が並んでいますが、「性暴力」という項目は設けられていません。
2025年10月26日、『NHKスペシャル』で「加害の“扉〞が開くとき 子どもを守るには」という番組が放送されました。
番組取材班が全国の県庁所在地や政令指定都市、東京23区の教育委員会計74か所を対象に行った調査によると、67か所の教育委員会が性暴力事案の件数を把握していなかったとのことです。
その理由として挙げられたのは、「調査自体をしていないから、わからない」「定義が曖昧なので、数字を出すことができない」といった消極的なものばかりです。
なかには、「(性的)同意があったか、なかったかの判断が非常に難しい」といった、被害者の心情を度外視したような回答すらみられました。