実行役を駒としか見ていなかった

 最もリスクを負わされた実行役への扱いもまた、この組織の異常性を象徴する。

「幹部たちは実行役のことを駒としか思っていなかった。人間とすらほぼ思っていなかった」と栗田氏は語気を強める。

 

 3500万円規模の強盗が“成功”した場合でも、最も危険な役割を担った実行役が得るのは多くて200万円程度。8~9割の実行役は「働きが十分でなかった」などの理由をつけられ、報酬すら受け取れないままだったという。遠隔から指示を出す幹部たちには、被害額の4割前後が転がり込んでいたのだ。

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 組織の内側を知る者だからこそ引き出せた証言の重みや生々しさは、文字だけでは決して伝えきれない。栗田氏がフィリピンのビクータン収容所に実際に足を運び、現地で何を目撃したのか。賄賂が横行する収容所の「現在」については、ぜひ動画本編で確認してほしい。

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