日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。 

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俊英たちの明暗

 幹部人事に遅れが目立った今夏、各省庁とも概算要求に備え、課長級の人事を先行させた。財務省の課長級の異動をつぶさに見ると、次世代のキーパーソンも浮かび上がってくる。

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 主計局の取りまとめ役を担う総務課長には、河本光博氏(平成10年、旧大蔵省)が着任した。直近は丸2年に渡り文部科学係担当主計官を務め、高等教育無償化の対応に当たり「タフネゴシエーター」ぶりを発揮。その前は主税局で調査課長、法人税を担当する税制第三課長を経験し、計税両局をバランス良く歩ませる近年の省幹部登用コースを順当に駆け上ってきた。

財務省 ©caramel_hanabi/イメージマート

 河本氏と言えば霞が関でも有数の格闘技マニアで、省内にボクシング部を立ち上げた逸話は有名だが、茂木敏充外相とのパイプ役の横顔も併せ持つ。安倍晋三政権下で茂木氏が経済再生担当相を務めていた際、内閣府に秘書官として出向していたのが縁の始まり。気難しい茂木氏の対応には霞が関で「トリセツ(取扱説明書)」が出回るほどだったが、打たれ強く飄々とした河本氏は「ポイントを押さえた対応で茂木氏と妙にマッチした」(省関係者)。難物の懐に飛び込んだそつのなさも、次世代エースとしての声望に一役買った。主計局総務課長は、首相秘書官に送り込む人材の待機ポスト。仮に茂木氏が政権を担うとなれば、河本氏が秘書官に起用される可能性が高い。他の経済官庁からは「さすがに財務省はぬかりない」との声も上がる。

 財務省が長年に渡り「虎の子」としてきた消費税は、積極財政を掲げる高市政権によって引き下げが目前に迫ってきた。衆目の一致する俊英として、引き下げ回避の至上命令を背負ってきた片山健太郎税制第二課長(13年、財務省)は、文字通り刀折れ矢尽きた格好。当面は政治案件から距離を置くため、国際機関への出向なども取り沙汰されたが、早々に厚生労働担当(社会保障総括)の主計官への内示が出た。〈続きでは、片山氏と小泉進次郎防衛相との関係についても語られています〉

※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年9月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。

出典元

文藝春秋

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