日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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名門進学塾買収の裏側
教育産業に激震が走った。不動産デベロッパーのヒューリック(前田隆也社長)が名門進学塾「鉄緑会」の運営会社を買収することが明らかになったのだ。鉄緑会といえば東大や医学部を目指す登竜門として知られ、入塾資格があるのは開成や桜蔭といった名門進学校の生徒か、入塾試験を突破した秀才のみ。日本の受験エリートが切磋琢磨する梁山泊のような存在だ。
もともと「進研ゼミ」を運営するベネッセコーポレーションの傘下にあった鉄緑会だが、大衆向けの教材を扱うベネッセとシナジーを生み出せず、離別は時間の問題と言われていた。業界他社を驚かせたのは、買い手となったのが異業種のヒューリックだったからだ。
将棋の「棋聖戦」の冠スポンサーを務め、千駄ヶ谷の将棋会館の建替えでも一肌脱いだことで知られるヒューリックは、もともとみずほ銀行系の不動産を管理する地味な会社だった。しかし、同銀行で副頭取を務めた西浦三郎会長が2006年に社長に就任すると、社風は一変。駅前好立地の銀行支店を次々とオフィスビルに建て替え、その後も銀座や青山などの一等地でビルを開発する超高収益デベロッパーに変貌させた。平均年収は2000万円超と、業界大手をしのぐ。
前述の将棋界への支援も、西浦会長の趣味が将棋だからという上場企業とは思えぬワンマンぶりだが、その経営手腕と実績から、社内の誰もが口を挟めない。
※この続きでは、「西浦会長の社内評」を伝えています。約5800字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年9月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
■連載「丸の内コンフィデンシャル」
7月号 東海銀行再来の予感、父の社長就任を回避、iモード社長の試練、“令嬢”の損切り
出典元
【文藝春秋 目次】芥川賞発表 受賞作全文掲載 小砂川チト「ゾンビ回収婦」/「高市総理よ、日本を壊すな」細川護熙/がん15部位 早期発見ガイド
2026年9月号
2026年8月10日 発売
1480円(税込)
