しかも、これが初めてではない。3月には中東情勢の悪化をふまえた邦人退避のための自衛隊機について、外相から正式な依頼が出る前に「派遣準備に着手しました」とXに投稿。官邸や外務省から懸念を示されたと「週刊文春」は報じた。硫黄島では予定を変えてまで記念撮影し、身内から「見え方を気にしすぎでは」との声が出たという。熊本地震でも、自身を前面に出した写真の「見せ方」が批判を招いた。
自民党の安保調査会幹部は苦言を…
並べてみると、妙な共通点が見えてくる。自衛隊、安全保障、災害対応。その横にいつも「SNS」「写真」「見せ方」がある。そして実は、今回の核発言にも似たところがある。朝日新聞によれば、安保3文書の見直しに向けた自民党内の議論では、非核三原則は議題に上らず、政府への提言でも触れていなかった。自民党の安保調査会幹部はこう苦言を呈している。
《世論の懸念も大きく、党内であえて議論しなかったものを大臣がいきなり発言するのはいかがなものか》
なんと、ここでも「いきなり」なのである。考えるより先に発信する。確認するより先に動く。
終戦の日、小泉防衛相は靖国神社を参拝した。韓国政府が遺憾を表明し、共同通信は日韓防衛協力への影響を報じた。すると小泉氏はXで「なぜ日本のメディアが外国政府から提供された写真でこのような内容の記事を配信するのか理解不能」と投稿した。
しかし、防衛相の靖国参拝に外国政府が反応すれば、日本のメディアがそれを報じるのは当然ではないか。そもそも自らの参拝に韓国政府がどう反応したかをニュースとして伝えることの、何が「理解不能」なのだろう。今度はどうにも無理のあるメディア批判に見える。
言葉はどんどん勇ましくなる。それが信念なのかはわからない。判断には少々不安が残る。それでも、イケイケである。
もし「ポスト高市」を見据え、高市氏を支持する保守層へのアピールまで意識しているのだとしたら。
おや。
昨年、小泉陣営が示した「ビジネスエセ保守」という言葉が、いよいよ味わい深くなってきた。いや、「エセ高市」と呼ぶべきなのだろうか。
