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2人に対する殺人容疑で逮捕されることになったのは、女性向け風俗店店長の染谷陽司(当時25)だった。
調べに対し、染谷は「なぜやったのか分からない」と繰り返し、翌日からは「すべての質問に対して黙秘します」と完黙した。
染谷に精神科への通院歴があったことから、4カ月の鑑定留置が実施された。
男が抱えていた「ある病」
鑑定医が本人や家族、周辺者から聴取した内容を踏まえると、染谷が事件を起こした経緯は次の通りだ。
染谷は幼少期から相手の気持ちを読み取るのが苦手で、自閉スペクトラム症の特性を示していた。
勉強ができないわけではないが、知能指数は低く、指示がないとまったく動かない。体は大きいのにいじめられてばかりなので、母親は発達障害を疑っていた。
中学に入ると柔道部に入部したが、本人は最後の対外試合しか覚えていない。
不良グループとつるむようになり、高校には合格したが、3度の謹慎処分を経て退学することになった。
通信制の高校に移ることになり、この頃に精神科のクリニックで「適応障害」と診断された。