「自宅の浴槽に同棲中の女性を沈めて殺しました」――衝撃的な110番通報で発覚した25歳男の連続殺人。被害者は、男が勤める女性向け風俗で出会った「太客」のソープ嬢・B子さんと「常連客」のメンズエステ嬢・A子さんだった。
前編では、自閉スペクトラム症などの生きづらさを抱え、風俗業界へと流れ着いた男の生い立ちを追った。だが、なぜ親身に寄り添ってくれた2人の女性の命を奪うまでに至ったのか? そして逮捕後、車椅子姿で老人のようにやつれ「記憶がない」と涙を流す男の口から語られた“後悔の念”とは……。
令和5年に愛知県で起きた事件の結末とは? なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の2回目/最初から読む)
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男が殺したのは「常連客」と「太客」だった
B子さんとは入店3カ月の頃、知り合った。ソープ嬢だということは知っていたが、本名も知らず、素性もよく分からないまま、B子さんが住んでいたマンションに転がり込み、同棲するようになった。
A子さんは週2~3回通ってくる常連客で、ホテル代を負担してもらったり、A子さんの家族を交えて食事したこともあった。A子さんとの関係をめぐり、B子さんと三角関係のようなトラブルにもなっていた。
B子さんは一番の太客で、月に200万円も使ってくれることから、売上No.1になったこともあった。
