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三角関係から逃れるために
それでも染谷は女性客の気持ちを推し量るのが苦手で、経営側に回れないかと考えていた。
そんなとき、知人のホストクラブ社長から「新しい女性向け風俗店を立ち上げないか?」と持ちかけられた。染谷は店のオーナーとウマが合わなかったこともあって、1年で退職。その話に乗ることにした。
ところが、新規の客を集めるのも有望なキャストを集めるのもうまくいかなかった。頼れるのはA子さんやB子さんなど、以前の店で付いた固定客だけだった。
しかも染谷は責任者という位置付けではなく、店長兼キャストという立場であることを後から知らされた。
染谷のストレスはますます増大し、同棲していたB子さんは染谷が支離滅裂なことばかり言うので、染谷の母親に〈様子がおかしくて1人にしておけない。放っておいたら死ぬかもしれない〉とLINEを送り、染谷の母親と叔母が迎えに来て、いったん染谷を実家に引き取ってもらった。
それが事件の2カ月前のことだった。