「自宅の浴槽に同棲中の女性を沈めて殺しました」「自暴自棄になってやりました」――25歳男の110番通報から、カラオケ店での女性刺殺と自宅での同棲女性殺害が発覚した。

 被害者は男が女性向け風俗で出会った2人の風俗嬢。男はなぜ凶行に及んだのか? 令和5年に愛知県で起きた事件の発端に迫る。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む

男はなぜ2人の女性を殺害したのか? 写真はイメージ ©getty

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警察に届いた「ある男の自白」

「包丁で女性を殺してしまった」

 平日の白昼、男の声でこんな110番通報があった。

「場所はどこですか?」

「○○駅近くのカラオケボックスの712号室です」

「あなたが刺したのか?」

「そうです」

「その場から離れないでください」

「実はそれだけじゃないんです」

「えっ?」

「自宅の浴槽に同棲中の女性を沈めて殺しました」

「何だって?」

「すでに湯は抜いてあります」

「なぜそのようなことを?」

「分かりません。自暴自棄になってやりました」

 警察が現場に急行すると、女性が左胸に包丁を刺されたままの状態で死んでいた。被害者はメンズエステ嬢のA子さん(当時20)だった。

 また、男の自宅マンションからは供述通り、浴槽で死亡している女性が見つかった。1年以上前から同棲していたソープ嬢のB子さん(30)だった。