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さらに遺体を解剖すると…
事件性を疑い、9人の遺体を司法解剖に回したところ、遺体は死後焼けたものであることがわかり、さらに豊房さんと使用人女性の胃の内容物から青酸反応が検出されたため、警察は何者かが一家を毒殺したうえで放火したものとみて、現場近くの公民館に毒殺放火事件特別捜査本部を置き犯人逮捕に向け動き出す。
ほどなく、近隣の聞き込み調査により事件前日の同月10日、保健所の者だと名乗る白衣を着た男が大沼家の財産・資産、家族構成を聞きまわっていたことがわかった。
複数の目撃証言を総合すると、男は身長165センチ程度のやせ型。同日午前11時14分に水戸駅に着く下り列車から降り、水戸市白銀町(現・南町)食堂でビール1本、刺身一皿を注文、竹の皮に包んだ握り飯を食べて立ち去り、同市の鹿島参宮バス(現:関鉄バス)発着所から石岡行きバスに乗車。
東茨城郡川根村(現・茨城町)奥ノ谷停留所で鉾田行きバスに乗り換えた後、現場に近い菖蒲沼停留所で下車し、付近の農家で大沼家への道を聞き、16時20分ごろ同宅を訪問。同家にいたのは15分くらいで、19時ごろまで辺りをうろついていたという。
その後の行動は不明瞭ながら、翌11日午前7時半ごろ、前出の食堂に服装を変えて立ち寄り、前日と同じ椅子に座って飲食、店を出たところまではわかっているが、その後の目撃証言はなかった。
