まさかの展開

 緑は素直に犯行を認め、事件前日に宇都宮からバスを乗り継ぎ徳宿村まで来て、途中、小山市の理髪店で白衣を購入していたと供述。

 その後、栃木県警大田原署に身柄を送られることになったが、護送用のジープ内で「車に酔うから仁丹ケースをくれ」と要求。

 捜査員が中身を確認し渡したところ、同署の取調室で右手の手錠を外された直後、上着ポケットから仁丹ケースを取り出し、ケースごと噛み砕いて自殺する。

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 ケースは二重底になっており、底の部分に青酸カリが入っていた。

 ちなみに、指名手配をかけた際、上層部から各捜査員に「犯人は2千人を殺せるだけの青酸カリを所持している。逮捕の際、本人が自殺する恐れもあるので絶対に飲ませないように留意されたい」とのお達しが出ていたそうだ。

 犯人が命を絶ったため、動機や具体的な殺害手口は不明のままとなったが、その後の調べで緑は以前、宇都宮刑務所で服役中、徳宿村の窃盗犯から事件現場周辺の情報を聞き、精米業を営んでいる被害者の大沼さんが小金を貯め裕福であることを聞き込んでいた事実が判明している。