ただ、それが続いていくと、お母さんってなんでこんなに孤独を感じる生活なんだろう、と思うようになったんです。

 誰からも見られないところで、無償の、お給料も出ない生活をしていると、自分だけ世の中から置いていかれている気持ちになる。会話のコミュニケーションもできない子どもとずっと一緒にいますし。

 無責任に聞こえるかもしれないけど、これがお母さんの現実なんだろうな、という経験をさせてもらいました。

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「外に連れて行っても『すいません』だし…」何をするにも頭を下げる生活

――しかし愚痴を言えば「好きで産んだんでしょ」と言われてしまう。

西山 ねえ。それを言われたらもう何も言えない。何をするにも頭を下げる生活、外に連れて行っても「すいません」だし、預けるにしても「すいません」、子どもに対しても「ごめんね」ばかり。自分が承認されることもないし、褒められることもない。やって当たり前ですから。

 母年齢だってゼロ歳スタートなのに、妊娠した瞬間からママって呼ばれるようになって、頑張らなきゃいけない、でも頑張っていることを自分の中で褒めてあげることもできなくて、必死だよという感情だけがどんどん溜まっていくんです。

 だから私、これからパパになる男性の友人には、ママを守ることに集中してほしいと伝えています。ママが子どもを守るためには、まずはママを守らないと、守りたいものが守れなくなっちゃう。旦那さんはとにかくママを褒めたり、癒したりすることに、最初の1、2年は集中したほうがいい。

――ママの充電器がないんですよね。

西山 そう! かつ常に赤く点滅した状態(笑)。ただ、自分がそういう経験をしたことが、こうして誰かのためになると考えたら、経験できてよかったと思うんですよ。酷なことも含めて、神様がたくさんの経験をさせてくれることで、異なる立場の人の気持ちが分かるようになるのかもしれない、と最近は思っています。

親だからといって分かった気になって「うちの子は」と発信することは違う

――離婚を決断されたときのお話も、率直に発信されていますよね。インタビューで「離婚という選択が(子どもたちにとって)正しかったかどうかは分からない」とお話しされていたのがとても印象的でした。

西山 家族でも夫婦でも親子でも、違う心と頭で生きている、血縁があっても人は人だと思うんです。だから、親だからといって分かった気になって「うちの子は」と発信することは違うと思っていて。

 私が発信するのは、あくまで私自身のことだけ。離婚した彼の話をそんなにするべきではないと思う。彼という場所は、いろんな人のそれぞれの立場によって変わってくる場所だと思うので。

 

――お子さんたちには、日々どんなことを伝えていらっしゃいますか。

西山 この間、三者面談で上の子の担任の先生に「お母さんとして何かありますか」と聞かれたときに、映っているものだけで判断されるような行動をするんじゃなくて、見えていないところでどう過ごせるかを考えられるようにしたら、もっと豊かに生きられるよ、と伝えました。