4年にわたって日本大学理事長を務めた作家・林真理子さんが、今年6月24日に任期満了で退任した。林さんの在任中も不祥事が続発した日大。学内では何が起きていたのか。キャスターの有働由美子さんが林さんに訊いた。
◆◆◆
「日大事件」と世間の誤解
林 日大が終わってもなんだかんだ忙しいです。でも朝から作家として仕事ができるって夢のよう。
有働 どういうことですか?
林 理事長だった時は午前9時半頃には迎えの車が来たので、朝、自分の仕事をする余裕なんかなかったんです。だから今は夢のようです。
有働 4年間ずっと大変な生活を続けたからこその感慨ですね。
林 頭に来るのは、会う人会う人に「大学には週何回行っているのですか?」と聞かれたこと。ちゃんと毎日行っていましたよ! 時期によっては土日も、地方の校友会やオープンキャンパスなどがありました。
有働 今日は全部ぶっちゃけて話してください!
林さんは1982年に出した1作目のエッセイ『ルンルンを買っておうちに帰ろう』からベストセラーになり、86年に直木賞を受賞。人気作家であり続けながら、2022年、母校である日本大学の理事長に就任。脱税事件で逮捕・起訴され辞任した前理事長のカラーを一新し、立て直しに尽力されました。ただ、この4年間にも不祥事などがあって、林さんが世間に誤解されている点もあるかと思います。
林 すごくあります。
有働 自戒の念を込めて言うのですが、メディアは話題になった瞬間だけを切り取り、その後のフォローがないことも多い。今日はそのあたりも追ってお聞きしていきます。まず、1期での退任です。もう1期やろうとは思わなかったのですか?
林 いろんな方から「もう1期やってください」と言われましたが、やるだけのことはやりましたし、私も作家に戻らなきゃいけない。この辺が潮時だと思って退任しました。ただ、退任を惜しんでくださる方々が、縁が切れるのは寂しいと言ってくださり、今度は日大の校友会の会長をやることになっています。
有働 理事長としての自己評価はいかがですか?

