「令和の不倫ドラマ女王」として見せた新境地

 こうして、男性を翻弄する役から、女性視聴者が感情移入できる役へと少しずつ幅を広げてきた内田。その延長線上に、現在の“サレ妻”役があるように思う。愛らしい顔立ちと華やかな雰囲気を持つ内田は、一見すると“サレ妻”から連想される幸薄そうなイメージとは結びつかない。けれど、『おっさんずラブ』や『来世ではちゃんとします』で見せてきたように、報われない恋に傷つく女性の切なさを繊細に表現することにも長けている。

 実際、内田が演じる“サレ妻”には、ふとした瞬間に自信のなさが覗き、相手につけ入る隙を与えてしまいそうな危うさがある。それでも役全体が悲壮感に覆われないのは、内田自身が放つ明るいエネルギーがあるからだろう。どれほど壮絶な展開が待ち受けていても、見ている側までつらさに引きずられすぎず、愛憎渦巻く物語をエンターテインメントとして楽しめる。

『夫を殺したはずなのに』公式Instagramより

 さらに、そんな内田が大胆なベッドシーンや凄惨な復讐劇に身を投じるからこそ、そのギャップも鮮烈に映るのだろう。切ない役どころに説得力を持たせながら、作品を重苦しくしすぎず、振り切るところではとことん振り切る。その絶妙なバランスが、これまでとはひと味違う“サレ妻”像を生み出しているのではないだろうか。『略奪奪婚』に続き、『夫を殺したはずなのに』でも新境地を見せる内田理央。「令和の不倫ドラマ女王」として、これからどんな愛憎劇を見せてくれるのか楽しみだ。

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※1 https://realsound.jp/movie/2026/07/post-2450817_2.html

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