現場となったのは「有料老人ホーム」

 事件は2014年11月~12月にかけて起きた。現場は川崎市内の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町(※現在は名称が変更されている)」。京急川崎駅から歩いて10分ほどの場所に、その建物はある。

 近隣住民は語る。

「老人ホームから怒鳴り合う声が聞こえました。その後、救急車両の音が聞こえて、気づけば下に人が転落していました」

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「事件が起きたころ、頻繁に救急車のサイレンが聞こえました。最初は老人ホームだからと気にもとめなかったけど、あまりに連続したのでよく覚えています」

 施設は2011年秋に開業した鉄筋コンクリート6階建て。介護居室数は80で、すべて個室。入居料は月額22万円。

 介護保険を利用する多くの高齢者が暮らしていたここで、入所者3人の不審死が相次いだのだ。

 11月3日夜から4日未明の間に要介護3で当時87歳男性・丑沢民雄さんが4階403号室のベランダから転落して死亡。12月9日と31日にも、要介護2の86歳・仲川智恵子さんと、要介護3で96歳・浅見布子さんの女性2人が、それぞれ4階403号室と6階601号室のベランダから落ちて命を落とした。

 いずれも時間帯は深夜。そして、この施設では毎晩3人の職員が宿直していたが、その足跡を追うと、入居者3人が転落したすべての夜に勤務していたのが冒頭で関与を否定していた今井だったのだ。