悠仁さまがどうしても知りたかったこと
「今まで長男は沖縄、長崎、小笠原に行っていますけれども、広島には今まで行ったことがなかったんですね。そういう何かまとめるに当たって、本人自身が是非広島に行きたいという希望を持って、それで、家内と一緒に行ったわけですね。
そのように、かなり自主的に動くということをするようになってきたと思います、(略)人の話にもきちんと耳を傾けるようになってきたなと思います。その延長線上にあるのかもしれませんが、人のことを思いやる気持ちというのは、以前よりも増してきたなと思います」
また、この年の8月15日には、秋篠宮家に歴史家・作家の故半藤一利氏が招かれている。半藤氏は、太平洋戦争はどうして起きたのかを分かりやすく話してほしいと事前に頼まれたという。長崎や広島を訪れた悠仁さまが、「なぜ原爆が落とされたのか」と疑問を抱き、どうしても知りたいと希望したためだったそうだ(「〈平成から令和へ〉天皇代替わり対談 半藤一利×保阪正康」-「北海道新聞」2019年5月1日)。
「やはり核はなくならないといけないですね」
幼い頃からのこうした積み重ねが、現在の悠仁さまの平和への思いへと繋がっているのだろう。戦後80年の節目の年にあたる昨年(2025年)7月11日には、秋篠宮ご夫妻、佳子さまとともに、東京都目黒区にある東京都写真美術館を訪れ、「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」を見学している。
この企画展は、中国新聞社など報道機関5社の主催で、各社のカメラマンや市民らが撮影した原爆投下直後の写真など約160点と映像2点を公開したもので、ご一家は、担当者から説明を受けながら、原爆投下後の広島市街や激しいやけどを負った市民の様子を撮影した写真などを真剣な表情で見て回った。
秋篠宮さまは、爆心地から2.2キロ地点の写真を見て、さらに、放射線が人体に及ぼす影響に触れながら、「かなり爆風も強かったんですね」「やはり核はなくならないといけないですね」と、口にした。悠仁さまは「写真や映像が持つ情報の多さや力を感じました」との感想を述べていた。
「ご一家が4人揃って…」貴重な光景から感じられたこと
これは、令和になって初めてのご一家4人揃ってのお出ましだった。秋篠宮家では、夫婦や親子が別々に、分担しながら公的な行事に取り組むことが多い。それは「より多くの活動を行うため」だとされる。そんな中、4人が揃うという貴重な光景からは、戦争について知り、それを次の世代に伝え、平和な世の中を守っていきたい、という強い思いが窺えた。

