戦争体験者が減少し、歴史の継承や向き合い方が問われるなか、次世代を担う悠仁さまは、平和についてどのようにお考えなのだろうか。
「言葉で言い表すことができないほど痛ましいもの」
2024年9月に悠仁さまは成年皇族となり、昨年(2025年)3月3日、記者会見が行われた。悠仁さまは、記者から「今年は先の大戦から80年の節目です。戦後生まれの人が大半を占める今の時代に悠仁さまは戦争の歴史とどう向き合われてきたでしょうか」と尋ねられ、次のように答えている。
「私は幼少の頃から戦争に関する資料館を訪れたり、沖縄、長崎、広島といった地を訪問したりする機会がありました。その中で戦争について、詳しく学んだり戦争を経験された方の話を伺ったりする中で、戦争によって多くの方々が命を失い、またつらく苦しい思いをされたことは言葉で言い表すことができないほど痛ましいものであると考えました」
「一人一人がお互いの立場を理解し合い、学びを深めて平和の実現に向けて努めていくことが大切であると思いました。これからも平和について実際に書籍を読んだり、その場所を訪れたりすることを通して考えていきたいと思っております」
受け継がれる平和への思い
戦後81年となる今年(2026年)8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、天皇皇后両陛下が出席した。
「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」
陛下は、上皇さまが戦後70年の2015年の全国戦没者追悼式から使い続けている、「深い反省」という表現を踏襲しながら、戦没者に対し、深い哀悼の気持ちを表していた。
戦後、昭和天皇は、平和な日本や世界を望んでやまなかった。その気持ちは、現代の皇室にも大切に受け継がれている。将来、悠仁さまに皇位が継承された時、「終戦の日」に、どのようなお言葉を述べるのだろうか。
