「年金は65歳で支給申請をしたのですが、何しろ少ないでしょ。やってやれなくはないだろうけどお金は邪魔になるものではないし、収入があれば安心する。だからまた短時間パートを探して働いているんです」
求人情報誌で見つけた仕事は内科・透析クリニックの患者送迎ドライバーという仕事。
「軽のワゴン車で自宅からクリニック、クリニックから自宅へ送迎するわけです」
勤務時間は8~11時、11~15時、15~18時のシフト制で、時給は1180円。
「出勤日は3日出る週、4日出る週を交代でやっていて、月15~16日というところですね」
収入は月に45時間働いた場合、約5万3000円。これだけあればひと息つける。
「だけど収入を考慮したら毎月の出費は多いと思います。家賃の負担が重たい」
月4万円弱は「将来の生活費」へ
前は同じ駅の反対側にあるアパートで暮らしていたが、建物が古くなったので転居してきた。家主や管理会社から退去を求められたのではないが、先を見越して自衛のために引越した。
「4年半前で築42年の木造モルタルアパートだったんです。建物の外壁にはヒビが入っていたし、2階の部屋は雨漏りがして修理していた。建物自体が傾いている感じがして、これはいつ建て替えになってもおかしくないと思いました。だから早く移ろうと思ったんです」
当時の年齢は63歳の終わり頃。これなら年齢を理由に入居審査でハネられないと思った。でも65歳を超える高齢者になったら断られる確率が高そう。だったら家賃が数千円高くなっても新しい住まいを確保した方がいいと思ったのだ。
「今のアパートは1DKで家賃は4万7000円、横浜まで電車で25分もかかる場所だから都内と比べたらかなり安い。これに水道光熱費と通信費で2万円前後。国民健康保険料もあるので固定費は8万5、6000円になる。年金だけだったら残るのは4万円ぐらい、これでは窮屈すぎますよ」
だからパートで働けるのはありがたい。パートの給料のうち生活費の補填に充てるのは1万5000円だけ。あとは将来の生活費用に積み立てている。