昭和の名女優・小川真由美が今年3月に亡くなっていたことを、『文藝春秋』9月号が報じた。一世を風靡した芸能人が、なぜ“孤独”の中で生涯を閉じることになったのか。約10年にわたって絶縁状態だったひとり娘・雅代さんが、「毒母」の記憶を明かした。

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「出家騒動」の顛末

 仕事が減った母がますます傾倒したのが、宗教でした。真言密教を謳う“女性教祖”に心酔し、お告げの通り、吉祥寺に家を新築。教祖と共にエステとペットショップ併設の店を始め、私の実印も勝手に預けてしまいました。でも、お告げで決めた場所はペット販売不可の地域だったんです。ついには教祖の自宅建築費7000万円を肩代わりしたところでこじれ、裁判沙汰になりました。

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昭和の名女優・小川真由美、45歳の頃 ©共同通信社

 すると今度は、「下ヨシ子さんのところの弁護士さんがついてくれたから大丈夫!」と言い出しました。霊能者としてテレビでよく霊視をしていた方です。2010年には、下氏が管長を務める「真言六字密教 六水院」で得度し、尼になりました。これが「小川真由美が出家した」と週刊誌などで報じられた背景です。さらには下氏の息子がやっている芸能事務所の所属になり、ホームページに顔が載るようになりました。母からはかなり前に「とっくに辞めた」と聞いたのですが、ホームページは今もそのままです。

小川真由美のひとり娘、雅代さん ©文藝春秋

 ちなみに今年3月、日本アカデミー賞で会長功労賞が授与されると、報道で知った母は驚いていたそうですが、賞の公式サイトには不思議なことに母のコメントが載っています。

 2011年には父が急逝しましたが、母に連絡はしませんでした。私は鬱状態で母と会うことにドクターストップがかかっていたからです。

 翌12年、私は母との日々を綴った『ポイズン・ママ 母・小川真由美との40年戦争』(小社刊)という本を出しました。母から受けた仕打ち、私の気持ちを公表することで、親子関係を取り戻すための一歩としたい。そんな思いがありました。