〈あらすじ〉

 スコットランド沖の孤島で、愛犬とともに隠遁生活を送るマイケル・メイソン(ジェイソン・ステイサム)。そこへ週一度、伯父が操縦するボートで生活物資を届けに来るのが、ジェシー(ボディ・レイ・ブレスナック)という少女だ。ところがある日、嵐でボートが沈み、ジェシーは天涯孤独の身になってしまう。仕方なくジェシーを看護するメイソンだったが、彼女の薬と着替えを調達するため島を出た直後、武装集団による急襲を受ける。

 実はメイソンはイギリスの元特殊部隊員ながら、ある事情で元上司マナフォート(ビル・ナイ)の恨みを買い、政府の「抹殺リスト」に登録されていたのだ。見つかった以上、追撃から逃れられないと悟ったメイソンは、せめてジェシーだけでも無事に国外に送り出そうと考えるが――。

〈見どころ〉

 ブービートラップ、銃撃、カーチェイス、近接格闘などステイサムの原点たるリアルなアクションの数々。ウォー監督は元スタントマンで、実際のロケ地でのアクションシーン撮影にこだわったとか。

©2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved. 配給:キノフィルムズ

コミカル要素を封印して挑んだジェイソン・ステイサム主演最新作
アクション俳優として唯一無二の存在感を放ち続けているジェイソン・ステイサムが、コミカルな要素を一切廃し、シリアス路線に振り切った最新作。孤高の元特殊部隊員が、孤独な少女の“守護者”として強大な敵に立ち向かう姿を描く。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆レオンとかボーンとかウィックとか、まだ記憶に新しい鉄人の名前が芋づる式に浮上してくる。あまりにも臆面のない借用に、困るというより呆れてしまうが、なぜか上前をはねた感じはしない。これはJ・ステイサムの人徳か。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★ファンには承知の接近戦や水中シーンありのステイサム主演作。組織から身を隠す男のありふれた話のようで、失った過去から目に入れても痛くない想いが溢れる展開。枯れた色気を放つ彼の過去と未来の物語も絶対に観たい。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆安牌のイメージがあるジェイソン・ステイサム主演のアクション映画だが、これはちょっと……。“観客が望む俺”を提供するサービス精神は健在だろうが、全体に濁りが多い。陰鬱なトーンで闇が活きない。演出や設計が鈍重。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆今まで以上を期待するならもっとニッチなキャラ設定でも背景に合っていたかも。アクション映画としてもステイサムのキレの俊敏さが今ひとつなのは編集の甘さか。あの藤谷文子を想起させる少女との組み合わせは好い。

  • ゲスト評者
    片岡一郎(活動写真弁士)

    ★★☆☆☆携帯電話の普及は恋愛ものから、監視カメラの増加はスパイものから緊張感を奪った。本作も例外ではなく、主要な小道具である監視システムの存在が物語を弛緩させている。主演二人はアクション、心理表現ともに好演している。

    かたおかいちろう/1977年生まれ。2002年に澤登翠に入門、同年デビュー。日本を代表する活動写真弁士として国内のみならず国際的に活動中。映画『カツベン!』の実演指導や『ゆきてかへらぬ』などに弁士役で出演も。著書に『活動写真弁史 映画に魂を吹き込む人びと』がある。

  • 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
  • おすすめできます♪★★★★☆
  • 見て損はない。★★★☆☆
  • 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
  • うーん……。★☆☆☆☆
少女ジェシーを演じるボディ・レイ・ブレスナックは、昨年、クロエ・ジャオ監督作『ハムネット』で映画デビュー。シェイクスピアの長女を好演して注目を集めた。今後が期待される新星。
©2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved. 配給:キノフィルムズ
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『シェルター』
8月28日(金)~
監督:リック・ローマン・ウォー(『エンド・オブ・ステイツ』)
2026年/英・米・カナダ/原題:SHELTER/107分
https://shelter-movie.jp/