〈あらすじ〉

 ギリシャの島国イタケの王オデュッセウス(マット・デイモン)は、10年続いたトロイア戦争を終わらせた英雄だ。しかし、その後10年もの間、消息不明に。王妃ペネロペ(アン・ハサウェイ)は帰還を待ち続けているが、王位を狙うアンティノオス(ロバート・パティンソン)ら求婚者たちが王宮に詰めかけ、神ゼウスの掟“客人は誰であれもてなすべし”をいいことに毎晩のように宴に興じていた。たまりかねた王子テレマコス(トム・ホランド)は父の行方を求めてスパルタへ。そこで「トロイの木馬作戦」の真実を聞く。

 その頃オデュッセウスは、女神カリュプソ(シャーリーズ・セロン)の島で、失った記憶を取り戻しつつあった。帰国の船旅で出会った一つ目の巨人、魔女キルケ(サマンサ・モートン)、鎧の巨人やセイレーンによる試練、そして自らの船団が辿った運命。やがて全てを思い出した彼は、故郷を目指し、再び海へ漕ぎ出す。

〈見どころ〉

 全編IMAXフィルムカメラのみで撮影された迫力ある映像と後半に待つ復讐のカタルシス。

古代ギリシャの英雄譚を堂々映画化! 圧倒的エンターテインメント超大作
『オッペンハイマー』(23)で全世界興収約10億ドルを記録し、アカデミー賞で監督賞、作品賞を含む7部門を受賞したクリストファー・ノーラン監督の最新作。『イリアス』と並んで西洋文化の礎とされるホメロスによる英雄譚に現代的なテーマを内在させて映画化。ほぼ全員主役級の豪華キャストにも注目。

©2026 UNIVERSAL STUDIOS 配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★雄渾な叙事詩の風格をたたえながら、ショーマンシップもたっぷり備えた大娯楽映画。胸躍る活劇がエンジンとなって、170分の上映時間が疾風のように過ぎる。剛腕クリストファー・ノーランは、映画という器を信頼している。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★ゲームみたいに神の怒りから逃げ惑う凄まじい展開が強烈に面白い。トロイの木馬が糞尿まみれだったとは。財産目当ての求婚者たちを拒絶して夫の帰還を戦後十余年も待つ愛にも驚く。何話かに分けて濃く楽しみたかった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★超王道。ヒーローズ・ジャーニーの最古典に“贖罪”の主題を付与して現代的に再創造。ノーラン流儀の自在な語りが成熟を果たし、『イントレランス』の系譜を継ぐ堂々の建築物として屹立したのだから、満点をつけるしかない。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆様々な地域の神や人々が登場するのを、異なる国籍やジェンダーをこえた俳優の起用で現世の観客へも届ける面白い仕掛け。この手の話に欠かせない魔女役のS・モートンが好演。各国のオリンピック代表選手並みに優れている。

  • ゲスト評者
    片岡一郎(活動写真弁士)

    ★★★★☆男の子は空想で自分だけの冒険物語を展開しがちだが、それをこの完成度で具象化したノーランは全世界男子の夢の代理人といえる。ゼンデイヤの役どころは『イントレランス』のリリアン・ギッシュがモチーフのように感じられた。

    かたおかいちろう/1977年生まれ。2002年に澤登翠に入門、同年デビュー。日本を代表する活動写真弁士として国内のみならず国際的に活動中。映画『カツベン!』の実演指導や『ゆきてかへらぬ』などに弁士役で出演も。著書に『活動写真弁史 映画に魂を吹き込む人びと』がある。

  • 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
  • おすすめできます♪★★★★☆
  • 見て損はない。★★★☆☆
  • 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
  • うーん……。★☆☆☆☆
オデュッセウスを導く女神アテナを演じるのはゼンデイヤ。スパルタ王妃へレネと双子の姉役はルピタ・ニョンゴ。盲目の従僕エウマイオスにはジョン・レグイザモなど、さまざまなルーツを持つ俳優が起用されている。
©2026 UNIVERSAL STUDIOS 配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
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『オデュッセイア』
9月11日(金)~
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
2026年/米/原題:The Odyssey/172分
https://odyssey-film.jp/